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  • 執筆者の写真Ohsaka

「臓活」してる?

更新日:2021年12月7日

今回は、井本整体主宰で医学博士の井本邦昭さんの著書「内臓を強くする整体法」という本を参考に内臓についてお伝えしていきます。


この本、安いと中古で300円とかで購入できるんですが、かなり大事なこと書いてあるんですよ。


内臓のシステムや状態、症状などの知識だけでなく、井本整体で開発されてきた各臓器や症状別のセルフケア方法についても記載されています。

1人でもできるようにカラー写真や解説も詳しく載っているので、困ったときにとても頼りになる本です。


あなたは自分の内臓がどんな状態になっているかわかりますか?


おそらくほとんどの方はわからないと思います。

それはそうですよね、目に見えないですから。


目に見えない臓器は24時間、寝ているときでも休みなく働いています。

内臓は他の臓器や筋肉、骨格にまで大きな影響を及ぼす身体の根本にもなります。


肝臓や腎臓は特に身体症状を起こす根本の臓器で、排尿障害、アトピー性皮膚炎、心肺機能の低下、肩こり、倦怠感など、きりがないほどの症状を肝臓と腎臓を起点として生じます。


しかし、臓器が原因による体調不良で病院に行っても「なぜそうなったのか」「なぜ症状が出ているか」といったところまでは追求せず、結果として「どうやって緩和するか」という対症療法しか行いません。

対症療法で症状が緩和されたところで完治とはいえず、根本の原因が残っていれば再発したり別の場所に形を変えて症状が現れます。


では、内臓の問題を改善するにはどうしたらいいか?

そもそも、内臓はどんな役割を持ち、どんな症状を起こすのか?



今回も3つにまとめてお伝えしていきます。


1.内臓の役割と症状

2.内臓を整える3つの基本

3.内臓を強くする整体法の紹介


それではいきましょう!





1.内臓の役割と症状

 

内臓は個々が独立して機能しているわけでなく、それぞれが密接に関係しています。


例えば、腎臓は腸から吸収した水分や体内の余分なものを濾過して膀胱へ流し、すい臓は腸に膵液を供給して肝臓は胆汁を生産します。

また、皮膚は汗を出して体温を調整することで心臓への負担を減らし、皮膚呼吸を促して肺を助けます。


このように、臓器はそれぞれが補い合っているため、一つが不調になるとその影響がからだ全体に及ぶというわけです。


それでは、ざっくりとですがそれぞれの臓器の働きと注意べき症状をまとめていきます。


ちなみに注意すべき症状とは、臓器が弱ってきたときに発する信号だと思ってください。

東洋医学寄りの考えです。



かなり細かいので見づらかったらすみません。


改めて見直すと、臓器それぞれが立派な役割を持っていますね。

腎臓は片方あればいいとか脾臓はいらないとか昔いわれてましたけど、これらの役割を考えると取ったらヤバいでしょ。




2.内臓を整える3つの基本

 

内臓を整えるにはどうしたらいいか。簡単な3つの方法があります。


①あたためる

②ゆるめる

③集める


集めるって何?って思いますよね。

それぞれ順番にお伝えしていきますね。



①あたためる


基本中の基本です。

温めることで血管が拡張して血流が増えるので、身体の隅々まで新鮮な酸素が送られます。

それにより内臓が活性化するわけですね。

内臓機能が活性化することで、ヒトが本来持っている自然治癒力を高めることにもつながります。


代表的な方法として、蒸しタオル、全身浴、部分浴などがあります。


本では、蒸しタオルは臓器や患部に当てるだけでなく、後頭部(首のつけ根あたり)に乗せることを推奨しています。

脳への血流量が増えるだけでなく、「延髄」と呼ばれる部位も温めて中枢を活性化させることができるようです。





②ゆるめる


内臓の疲労は、筋肉の緊張となって身体に現れます。

その緊張が肩に出たら肩こりとなり、腰にでれば腰痛になります。

したがって、硬くなった筋肉をゆるめることで内臓を緩めていきます。


これは本には書いていませんが、同じ「ゆるめる」であればヨガなどによるストレッチも効果があります。

ヨガでは内臓を直接ストレッチして緩める運動もあり、内側も整えていくために効果的なセルフケアだと思います。




③集める


緩めることにだけ力を注ぐと、身体のバランスを崩す原因になりかねません。

どこかが硬ければ、その反対の場所はゆるんでいることになります。

したがって、硬いところを緩めるとともに、反対の緩んでいる部位へ力を「集める」作業が必要になります。


例えば、腸が悪いときは足指の力が抜けてくる症状が現れることがあります。

その場合、足指の運動をしたり立った状態で足指だけで歩くなどの運動をして促通していくなどの対応が効果的になります。




ということで、3つの基本をお伝えしました。

分かりやすくまとめると、


①あたためる=血流量を増やす

②緩める=硬い筋肉を伸ばす

③集める=力が入らないところを使って運動する


といった感じでしょうか。


③がいまいちわかりにくい気がしますが、①の「あたためる」はお風呂に入ったり蒸しタオルを使ったりと簡単にできますので、試してみてください。





3.内臓を強くする整体法の紹介

 

それでは、実際に本に載っている運動から2つほど抜粋して紹介してみます。


①胃の整体法


【方法】

1.足の親指を重ねるように正座

2.両手を後ろにつき、上半身を少しずつ倒していく

3.上半身が床まで倒れたら、背中と膝が床につくようにする

4.両手を上に伸ばす

5.身体を右に曲げ、左側の肋骨が伸びたところで2~3回深呼吸する

6.他方も同様に行う


※イメージ図


この体操は、「寝て行うリンパ体操」と食べ過ぎに効果のある「過食体操」を組み合わせた運動です。

食べ過ぎで硬直する太ももを緩め、脇を伸ばすことでリンパ液を流し代謝を促すことで消化器系の改善を図ります。



②腸の整体法


【方法】

1.仰向けに寝て片方の膝を曲げる。膝の頭がへその真上に来るように両手で抱え込む。

2.足は伸ばす方向に、両手はさらに抱え込むようにそれぞれ力を入れる。

3.しばらくこらえたら両手を離して足を勢いよく伸ばす。

4.足がついたら全身の力を抜いて脱力。

5.他方の足も同様に行う。


※イメージ図


特に便秘に効果のある体操です。

足を曲げることで足側の下腹部や直腸を刺激します。

体操後、腹部に蒸しタオルなど行うとより効果が出るようです。






ということで、今回は以上です。


当院の整体でも、内臓を整えることは基本です。

一度整体で自分の内臓の状態を確認してみるのもありですね。


今回の情報で、皆さんが少しでも健康に近づけることを期待しています(*'▽')

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