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執筆者の写真Ohsaka

【重要】知っておくべき日本人の体質



調べてみると、外国人と比較して日本人が持つ体質の特徴、日本人にしかない特別な能力など様々なことがわかりました。


特に注目すべきは、日本古来の食文化が大きく影響しているということです。


これを踏まえて生活習慣を見直していくと、日本人ならでは健康の保ち方がつかめてきます。


ぜひ参考にしてみてください(^^)


今回は以下の内容でまとめてみました。

1.日本人の体質(メリット編)

2.日本人の体質(デメリット編)

3.日本人の体質に合った食事


それではいきましょう!


 


1.日本人の体質(メリット編)


①骨が強い


日本人は骨格が細く筋肉がつきにくい特徴がありますが、骨は丈夫なようです。

 

欧米と比べると、日本人の骨粗鬆症の発症率はなんと1/2といわれています。

骨折の割合も、日本人を含むアジア人は欧米白人の1/2~2/3だといわれています。

つまり、日本人は遺伝的に強い骨を持っているのです。


日本人は欧米人と異なり、カルシウムは乳製品ではなく海藻と緑黄色野菜、大豆や小魚から摂取してきました。

特に大豆に豊富に含まれるイソフラボンには、骨からのカルシウムの流出を抑える効果があり、これも骨粗鬆症が少ない原因のひとつといえます。



②動脈硬化になりにくい


世界12ヵ国を対象に国際的な調査を行ったところ、日本人はビフィズス菌などの善玉菌が最も多く、悪玉菌が少ないという恵まれた腸内環境を持つことがわかりました。

 

最近では、日本人の寿命の長さや低肥満率が、この腸内細菌叢が影響していると考えられています。


また、日本人は伝統的に魚を多く食べてきました。


魚に含まれるEPAとDHAには、中性脂肪を減らして動脈硬化を抑える働きがあります。

日本人は血液にも母乳にもDHAが豊富に溶けていて、その濃度は米国人の6倍弱、中国人の2倍に上ります。


ここでも日本の食文化が大きな役割を果たしているということです。



③海苔は日本人にしか消化できない


これは自分も驚きましたが、2010年にフランスの微生物学研究チームが、「生海苔を消化できるのは世界で日本人だけ」という研究結果が発表されました。


その理由は、生海苔を分解する酵素を持つ「バクテロイデス・プレビウス」という腸内バクテリアを持っているのが世界中で日本人だけだからとのことです。


日本以外の国は、海苔を食べるときは昔から加熱調理をしてから食べていました。

加熱調理をすると、生海苔に含まれる「ポルフィラン多糖」という成分が壊れ、「バクテロイデス・プレビウス」がなくても消化できるようになるようです。


対して日本人は飛鳥時代からずっと生海苔を食べ続けてきました。

数百年以上に渡り食べ続けてきたことで、バクテリアを体内に宿すことができるようになったわけです。


食べ続けてきたことで消化する能力を身につけるという、日本古来の食文化が深く関連している能力です。



2.日本人の体質(デメリット編)


①牛乳をうまく消化できない


日本人を含む黄色人種の大部分は、牛乳に含まれる「乳糖」という物質を分解する力が遺伝的に弱い「乳糖不耐性」という体質のため、牛乳を多く飲むと胃腸に負担がかかってしまいます。

 

およそ3人に2人が乳糖不耐性であるといわれており、牛乳を飲むときは大人でもチビチビと唾液を混ぜて嚥下するのが合理的といわれています。

そのため昔の人は「牛乳は噛め」といわれていたそうです。


それなのに日本に牛乳が広まったのは、給食の「脱脂粉乳」がきっかけのようです。

戦後のアメリカの思惑が関連していますが•••その話は割愛しましょう笑



②アルコールに弱い


アルコールが体内に入ると、肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。

この物質は毒性が高く、顔面や身体の好調、頭痛、吐き気、頻脈などの症状を引き起こします。いわゆる二日酔いの症状ですね。


このアセトアルデヒドを分解してくれるのが「ALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)」なのです。

 

しかし、日本人の約40%がこのALDH2の活性が弱い「低活性型」のため、お酒に弱い体質といわれています。

さらに約4%の人は「不活性型」と呼ばれ、ALDH2の働きが全くなく、お酒を飲めない体質になります。


この活性タイプは遺伝的なもので、後天的に変わることではありません。

そのため、お酒を飲むときは自分の体質を知り、自分のペースを保つことが大切になります。



③内臓脂肪がつきやすい


欧米人は身体に付く脂肪の大部分が皮下脂肪なのに対して、日本人は内臓脂肪がつきやすいようです。

皮下脂肪は身体の表面につく脂肪で悪い物質をあまり作りませんが、内臓脂肪は悪い物質を作って生活習慣病全般の原因になります。


元来、日本人には内臓脂肪がほとんどついていませんでした。

しかし食の欧米化が進み、脂肪の摂取量が増えると、米や食物繊維の摂取量が減るにつれて日本人の内臓脂肪が増えていきました。

さらにデスクワークなどの運動不足も重なり、近年は日本人の健康状態が問題視されています。

以上のことから、現代だからこそ日本古来の食文化を見直して体質に合った食事を心がけていくことは大切だと考えられます。



3.日本人の体質に合った食事

日本人と欧米人では胃の形が異なることを知っていますか?


これは胃の比較画像です。

※ 現代ビジネス 欧米人とは遺伝子も体質もこんなに違う!心筋梗塞、認知症•••日本人がこれらの病気を防ぐ秘訣とは?https://gendai.media/articles/-/93669(参照2022-12-13)


日本人の主食は米をはじめとする穀物です。


穀物は優れたエネルギー源ですが、食物繊維が多いので消化に手間がかかります。

そのため日本人の胃は縦に長くなり、食べたものを溜め、十分に砕いてから腸に送り出すようになりました。

そして腸には穀物の消化に役立つ腸内細菌が非常に多く存在し、栄養をしっかり引き出すことができます。


これに対して欧米人の食生活は肉と乳製品が中心でした。

つまり、脂肪と蛋白質です。


脂肪と蛋白質はおもに腸で消化されるため、胃から腸に早く届ける必要があります。

そのため、欧米人の胃は胃酸を大量に出して胃での処理を手早く終えると、胃の筋肉をしっかり使って食べたものをスムーズに腸に送れる形に進化しました。

腸では脂肪と蛋白質を消化するための酵素が十分に分泌されています。


このような違いから、体質に合った食べ物というのが存在することが分かります。

 

日本人の体質を考えると、穀物からの栄養吸収が効率的となります。




また、2016年には日本人の標準的な遺伝子配列が解明されました。


膨大な研究から明らかになったのは、脂肪を含む肉や乳製品を少ししかとらず、魚と大豆を多く食べ、穀物と野菜、海藻から食物繊維をしっかり摂取する日本の伝統的な食生活は、内臓脂肪を増やしにくいということでした。


和食は日本人の体質の強みを伸ばし、弱みから守ってくれます。

古来より、日本人は自分たちの健康に役立つ食べ物や食べ方を見つけ、理屈は分からなくても、これを守り、大切に受け継いできたのでしょう。 

 

食の欧米化が進む中で、改めて和食と向き合っていくことで健康を保つことに繋がると思います。 




今回は以上になります。


日本人の体質では牛乳が合わないというのは知られていますが、その他は意外と知られていないこともあったかと思います。


日本人としての体質だけでなく個人の体質も踏まえて、より良い食習慣、生活習慣を心掛けてみて下さい(^^)


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