ミネラルウォーターの販売開始にあたり、今回はミネラルウォーターについてまとめてみようと思います。
「水を摂ることは身体に良い」というのは常識となっていて、主に美容や健康のために摂取することが推奨させていますが、具体的にどれくらい摂る必要があるか、あるいはそもそもミネラルウォーターの効果がわからない方が多いと思います。
まとめてみるとなかなか面白いことも分かりましたので、是非最後まで読んでみてください(^^)
1.カラダと水の関係
以前のブログでも書きましたが、成人のカラダの60~70%は水分(体液)でできています。
体内を循環する水分は、主に「運搬」「体温調節」の役割を担います。
・運搬:栄養素や酸素を血液に乗せて運ぶ栄養供給、または不要となった老廃物がリンパ液や尿を介して排泄させる
・体温調節:血液が全身を巡ることで体温維持、または汗をかいて体温を下げるように働く
体内を循環する水分は1日に2.1~2.6ℓ入れ替わり、このうちの約1500㎖を飲み水などで補う必要があります。
この水分が少なくなると、役割に支障が出ます。
老廃物が溜まりやすくなったり、体温調節ができなくなります。
それにより、疲労感、頭痛、便秘、関節痛など様々な不調が生じます。
したがって、常に必要な水分量を摂取するように心がける必要があり、こまめな水分補給が必要となるのです。
水は生きる上で欠かせないものということが分かります。
2.ミネラルウォーターとは?
ミネラルウォーターとは主に地下水から採水された水です。
土壌に含まれる微生物などが汚れを食べるなどして、自然の力でろ過されます。そしてろ過の際に接触する岩石などからミネラルを取り込みます。
そんなミネラルウォーターには種類が様々あります。
おそらく一般的なミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターにあたります。
本来のミネラルウォーターは、実はあとからミネラル分を人工的に添加しても、ミネラルウォーターと称することができるのです。
原水に指定はないため、極端なことを言えば水道水にミネラル分を加えればミネラルウォーターと言っても過言ではないのです。非常に製造が容易なため低コストで販売できるメリットがあります。
しかし、問題となるのはオゾン殺菌という処理方法を行うミネラルウォーターです。
オゾン殺菌とはオゾンの強力な酸化力によるもので、通常オゾン自体が残留することはほぼありませんが、副産物として生じる臭素酸という物質に発がん性があります。
以前、某メーカーのミネラルウォーターで基準値を上回る臭素酸が検出され、回収を余儀なくされたことがあります。
殺菌方法についてもしっかりと知る必要があるということです。
ちなみに欧米ではそもそも、ろ過殺菌や加熱殺菌も含めて殺菌処理されている水をミネラルウォーターとは認めません。
日本ではミネラルウォーターの品質の基準が非常に甘いということです。
「市販の水だから安心」という考えを改めてミネラルウォーターの種類や処理方法にも気を配ると、身体により良い効果が得られる水に出会えます。
3.実はミネラルウォーターを飲む人は若い世代に多い?
株式会社キュービックによる「2021年度 水道水に関する意識調査」の調査結果では、「ミネラルウォーターなどを購入して飲む」について20歳から29歳で29.0%、30歳から39歳で24.1%、19歳以下で23.9%、40歳から49歳で20.7%と若い人で高い結果となりました。70代以上では13.8%と、ミネラルウォーターを飲んでいるのは20代の半分以下です。
質問)水道水を飲み水として利用していますか?
(※株式会社キュービックによる「2021年度 水道水に関する意識調査」より引用)
水道水を飲み水として利用している割合は、年代が高いほど「利用する」と回答した割合が高い傾向にあります。
そして現在多くの方が利用されている「Amazon」ですが、実はこのAmazonの“食品・飲料・お酒の売れ筋ランキング”ではミネラルウォーターがランキング上位を占めているんです。
もちろん水道水も昔と比べて安全性が高くなっていはいますが、この結果からもミネラルウォーターは飲料水として必需品となっていることがうかがえます。
私自身も、普段ミネラルウォーターを飲んでいる一人です。
私の場合は凝り性なところもあり、自分のカラダに合う水を探し求めて様々なミネラルウォーターを試してきました。
どんな水で自分のカラダを作り上げるかはこだわりたいところです。
4.ミネラルウォーターの成分と効果
ミネラルウォーターに含まれている成分は、先ほど記載したように岩石などからミネラルを取り込むことで含まれます。
ミネラルウォーターのラベルを見ると、マグネシウムやバナジウムなど様々な成分を目にすることがあるでしょう。
ここでは、以下に代表的なミネラル成分をまとめてみます。
①マグネシウム
頭骨や骨格を構成する成分としての役割や、たんぱく質を合成する作用などがあり、神経や筋肉の興奮や緊張を正常化する働きもある。
体内で微量しか存在しないが、不足するとイライラ、手足のふるえ、痙攣、不整脈、心臓発作、歯の形成不全など、体のバランスが大きく崩れる原因となる。
②リン
体内にあるリンのうち80%はリン酸カルシウムとして、骨や歯の形成に使われている。
残りは腎臓と心臓の働きや脳や神経の伝達といった役割もある。
リンが不足すると、疲労感や食欲不振、骨粗しょう症、関節炎、筋力や集中力の低下、体重の減少などの症状が現れる。
③カリウム
細胞内液の浸透圧の調整、筋肉の収縮や神経の刺激伝達などの役割がある。
不足すると、倦怠感やめまい、吐き気、しびれ、不整脈、高血圧をはじめとする深刻な症状が現れることもある。
④ナトリウム
体液浸透圧の維持、神経の刺激伝達、食欲の増進などの役割がある。
不足すると血圧低下や吐き気、頭痛、目眩、疲労感などの症状が現れる。
過剰摂取すると高血圧や動脈硬化といった深刻な症状の原因となることもある。
⑤バナジウム
血糖値を下げる、動脈硬化予防、むくみ予防・改善といった役割をもつ。
⑥シリカ(ケイ素)
肌、髪、爪、血管、細胞壁などに含まれ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチンを創ったり強化する働きがある。
骨・歯・爪などを丈夫にする、肌の弾力性を保つ、血管の弾力性を保つ、代謝促進、免疫力向上、美容・アンチエイジングの効果をもつ。
いずれも身体には欠かせない成分ということが分かりますね。
5.水の摂りすぎはNG!
カラダには欠かせない水ですが、いくら大事といっても過剰摂取はやはりアウトです。
水分の過剰摂取は身体不調だけでなく精神的不調も起こします。
東洋医学の用語で「水毒」という言葉があります。
体内に溜まった水分がうまく排出されないために起こる、さまざまな不調のことです。
水毒になると、代謝や血行が悪くなって体温が下がります。
体温が下がれば、免疫機能を持った白血球の働きが悪くなり、腸や腎臓などの内臓機能が低下するため、免疫力が下がってしまうのです。
主な症状としては、肥満・腰痛・リウマチ・片頭痛・アレルギーなどが挙げられます。
水分は血管を通って細胞に送られますが、ちゃんと細胞に運ばれて細胞が吸収できなければ意味がありません。
そしてもちろん水分を排出できないといけません。
細胞が水分をしっかりと吸収・排泄するためには血流を良くする必要があります。
したがって、ただ水分を摂取するだけでなく吸収・排泄するために血流を良くする。そのためには運動をしたり身体を温めるなどして循環を促していくことも必要です。
6.正しい水の摂り方
さて、それでは水分はどれくらいの量・頻度で摂取することが望ましいか。
1日の摂取量は体重で決まるといわれています。
1日の水分摂取量=体重×40㎖(40~50㎖といわれている)
例えば、50kgの人であれば2ℓの水分が1日に必要となります。
食事の中で摂取する水分もあるため、飲水は1~1.5ℓでよいでしょう。
頻度については、1時間に1回コップ半分~1杯程度をこまめに飲むことが推奨されます。
一気に飲むと胃腸に負担がかかったり、胃酸が薄まって消化が遅くなります。
また、腸に水分が溜まり下痢になることもあります。
各自で量を算出し、1日のうちで水分を摂るタイミングをスケジューリングしてみると良いですね。
そして水の温度ですが、これは季節によって変えていいと思います。
胃の近くには大動脈という太い血管があります。
白湯など温かい水を飲めば大動脈が温められ、温かい血液が全身を巡って体内温度が上がります。
冷たい水を飲めば大動脈が冷えて体内温度が下がります。
したがって、その時の気温または体温で工夫してもよいということです。
ちなみに、よく水を飲むとむくみが出るという人がいますが、それは間違いです。
むくみには病的なむくみと美容的なむくみの2つがあります。
病的なむくみは腎機能が低下することで起こりますが、ほとんどはタンパク質不足によって起きる美容的なむくみです。
タンパク質が不足すると血中のアルブミンという成分が不足します。
アルブミンは血管の内側と外側の水分の調節をしているもので、アルブミンが低下することで血管の中の水分が血管の外に漏れていることがむくみの原因になっています。
ということで、今回はミネラルウォーターについてまとめました。
かなり多くなってしまいましたが、水の効果や正しい摂り方でも知っておくだけでも、今後の生活に効果があると思います。
身近で手軽にできる美容・健康テクニックなので、是非挑戦してみてほしいです(^^)
Kommentare